肩こりだけじゃない!”巻き肩”の影響と対策
巻き肩は、現代社会で多くの人が抱える姿勢の問題です。
デスクワークやスマートフォンの使用頻度が高まる中、知らず知らずのうちに巻き肩になっている人が多いです。
この記事では、そもそも巻き肩とは何なのか?と言ったところから、その原因、セルフチェック方法、巻き肩が引き起こす問題、そして整体でのアプローチ方法を詳しく解説します。
巻き肩とは?
巻き肩とは、肩が正常な位置よりも前に出てしまっている状態を指します。
通常、肩は耳の真下にあるはずですが、巻き肩になると肩が前に出てきてしまい、胸よりも前に出る状態にまでなってしまう場合があります。
同じ悪い姿勢として猫背がありますが、猫背は背中と肩が丸まってしまうのに対し、巻き肩は肩のみが前に出て丸まっている状態です。
しかし、猫背・巻き肩・ストレートネックは併発している場合が多いので、「猫背」としてまとめられることが多いです。
巻き肩の原因
巻き肩の原因は「姿勢の悪さ」になります。
スマホを使用する時に頭を下げてうつむくようにしたり、デスクワークで画面を見ようとして頭を前に出したりすると、身体がバランスを取るために肩甲骨が外側に開くように移動します。
これを長時間続けると肩が丸まった状態になりやすくなり、背中にもクセが付いてしまいます。
そもそも日常生活での作業の多くは背中を丸める動作が多く、胸を張ったり腕を後ろに引く動作が少ないため、なかなか避けられない問題です。
身体の構造上、背中が曲がると肩甲骨が外側に開くようになっています。逆に背筋を伸ばすと肩甲骨が中心に引き寄せられるように動きます。
このことから、猫背は巻き肩を助長する一因となっています。
そして、丸まった状態が長く続くと、背中側の筋力が低下し肩甲骨を寄せたり胸を張る動きができなくなります。逆に胸部の筋肉は全く伸ばされないので縮こまった状態で固まってしまい、自力で正しい姿勢に戻すのが難しくなってしまいます。
セルフチェックしてみましょう!
鏡の前に立ち、肩の位置が耳よりも前に出ていないか確認してみましょう。
また、両手を上に上げてみて、腕が耳よりも後ろまで上がれば正常です。耳よりも前までしか上がらない場合は巻き肩の可能性が高いです。
他に、寝転がった状態で肩が床から浮いている場合は巻き肩の可能性があります。
巻き肩が引き起こす問題
巻き肩になると、身体の前面の筋肉が縮こまってしまい、呼吸がしづらくなります。
肋骨の動きも制限されるため、呼吸が浅くなり、体内に取り込む酸素の量が減ります。
酸素の量が減ると、疲労感、眼精疲労、頭痛、睡眠の質の低下などの影響がでます。
また、巻き肩になると首や肩など上半身の筋肉が縮んでしまい、柔軟性が低下します。筋肉の柔軟性が低下し硬くなると血流が悪くなり、首こりや肩こりが起こります。
巻き肩を無理に治そうとして背筋を伸ばすと、反り腰になってしまい腰に負担が掛かり腰痛になる可能性もあります。
整体の効果と役割
整体では手技を用いて筋肉のバランスを整え、姿勢を矯正することで巻き肩の改善を図ります。
まず、巻き肩の原因となる筋肉の緊張を緩和させるために、肩回りの筋肉をほぐします。
特に肩を前方に引っ張る原因となる大胸筋や、肩甲骨が外側に広がってしまうのを防ぐために肩甲骨周りの筋肉をほぐします。
次に肩甲骨を正しい位置に戻すように調整、背骨の歪みを矯正し、全体の姿勢を改善します。
また、背骨の歪みは骨盤の歪みから来ている場合が多いので、骨盤の歪みも調整し正しい姿勢を維持しやすくします。
施術後も良い姿勢を維持するために、日常生活での正しい姿勢の取り方の指導も行われます。
デスクワーク時の注意点やセルフケアのためのストレッチ、巻き肩予防のための筋力トレーニングなどのアドバイスなども行われる場合があります。
巻き肩の改善には継続的なケアが必要になるので、正しい姿勢の維持だけではなく定期的なストレッチや適度な運動を行い、健康な姿勢を保つようにしましょう。
まとめ
巻き肩は、日常生活の悪い姿勢や筋力のバランスの崩れから生じる問題です。
巻き肩が引き起こす様々な健康問題を防ぐためには、適切な対処と継続的なケアが必要です。
整体を利用することで、巻き肩の原因となる筋肉の緊張をほぐし、姿勢を改善することができます。
また、日常生活での姿勢に気を付け、適度な運動やストレッチを取り入れることで、巻き肩を予防し、健康な身体を維持することができます。
巻き肩を改善して、快適な日常生活を送りましょう。