日常生活でできる肩こり対策
肩こりは、多くの人が日常的に経験する悩みの1つです。
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、運動不足などが原因で、肩や首の筋肉が緊張してしまう事が多いです。
しかし、日常生活の中で簡単に取り入れられる方法で、肩こりを効果的に和らげることができます。
ストレッチで緩和
針の糸通しのポーズ
針の糸通しのポーズはヨガのポーズの1つで、首、肩、背中上部の緊張した筋肉をほぐすのに非常に効果的なストレッチです。
特に、緊張しやすい僧帽筋がターゲットとなっています。
肩こり対策だけでなく、運動前後のウォームアップやクールダウンにも効果的です。
- 手順
- 1.床に四つん這いになり、肩の下に手を置き、ひざは股関節の真下に置きます。
- 2.視線を右に向けながら右腕を天井に向かって持ち上げ、胸を開きます。
- 3.右腕を左のわきの下を通すように伸ばします。
- 4.右肩が床に触れるくらいまで右手を伸ばし続けます。(20~30秒)
- 5.元の位置に戻し、左側も同様に繰り返します。
ネックロール
ネックロールは首の前面、側面、背面をターゲットにしたシンプルなストレッチです。
大きな動きが無いので、座っていても立っていても、いつでも行うことができます。
このストレッチは首の筋肉を頸椎をリラックスさせて伸ばし、首の緊張や不快感を和らげるのに役立ちます。
- 手順
- 1.背筋を伸ばして立つか、座ります。
- 2.首の右側が伸びるのを感じるまで、頭を左に傾け数秒維持します。
- 3.天井を見るように首を後ろに倒し、数秒維持します。
- 4.頭をゆっくりと右側に回転させ、左側を伸ばすように数秒維持します。
- 5.頭を前に倒し、首の後ろが伸びているのを感じながら数秒維持します。
- 6.最初の位置に戻り、数回繰り返します。
栄養面からのアプローチ
肩こりの予防には適切な栄養摂取も重要です。
特にビタミンDは骨と筋肉の治癒に良い影響を与えます。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨の強度を保つために必要不可欠です。
また、筋肉の機能をサポートし、炎症を抑える効果もあります。これにより、肩こりの原因となる筋肉の緊張や炎症を抑える事ができます。
ビタミンDは以下の食品に多く含まれているので、積極的に取り入れてみましょう。
- ・サケ、サバ、マグロなどの魚類
- ・たまご
- ・キノコ類
- ・チーズなどの乳製品
野菜や穀物にあまり含まれていないので、普段の食事の中にこれらの食品を取り入れることが重要です。
食品以外にも紫外線を浴びることでビタミンDを体内で生成することもできますが、日光に当たる機会が少ない人は特に不足しやすい傾向にあります。
平均的な織女を摂取している場合は、1日に15分~30分程度日光を浴びると十分な量のビタミンDを生成できるとされています。
生姜を使ってみる
生姜といえば身体を温める食材としておなじみですが、これは血行促進効果があるためです。
肩こりの主な原因は、筋肉の緊張から起こる血行不良であり、これを改善する効果が生姜にはあります。
また、冷えは筋肉の緊張を引き起こすので、生姜を摂取し身体を温める事は肩こりの予防にもなります。
生姜は加熱したときにショウガオールという身体を温める成分が生成されるので、温かい料理や飲み物にして摂取することが特にオススメです。
- オススメの使い方
- 1.鍋に水300ccと生姜スライスを3~4枚いれ中火で10分煮ます。
- 2.生姜を濾して取り出し、コップに注ぎます。
- 3.お好みではちみつを加えて甘みを調整します。
- 4.1日に2~3杯を目安に飲むと効果的です。
生の生姜からだけでなく、市販で様々な商品があるので、お好みの商品を探すのも楽しいかもしれません。
適度な運動
肩こりを解消するためには、ジョギングや水泳と言った全身運動が非常に効果的です。
ジョギング
ジョギングは、血行を促進させ筋肉の緊張をほぐす効果があります。
肩こりに関しては、以下の点に注して正しいフォームで走ることで肩回りの筋肉をリラックスさせることができます。
- ・フォームを意識する
- 上半身をリラックスさせ、肩に力を入れずに走ることが大切です。顎を引き、視線を前方へ向けることで猫背を防ぎ、正しい姿勢を維持するようにしましょう
- ・フォームを意識する
- 肩甲骨周りの大きな筋肉を使って腕を動かすイメージで、肩の力を抜いて自然な振りを意識するようにしましょう。
水泳
水泳は浮力によって関節への負担が少なく全身の筋肉をバランスよく使うため、身体の調子が心配な方におすすめです。
特にクロールは肩甲骨周りの血行を促進し、肩の筋肉を柔らかくするのに適しています。
もちろん散歩をするだけでも血行が促進されるので、あなたができる範囲で運動をすることが大切です。
まとめ
肩こりは多くの人が経験する悩みですが、日常生活に取り入れられる簡単な方法で緩和することができます。
ここで紹介したストレッチは首、肩、背中の筋肉をほぐし、運動前後のウォームアップやクールダウンにも効果的です。
また、ビタミンDを多く含む魚類やたまご、キノコ類、乳製品を多く摂取することで骨と筋肉の健康をサポートすることができます。
さらに生姜には血行促進効果と抗炎症作用があり、肩こりの緩和に役立ちます。
ジョギングや水泳などの適度な運動も血行を促進し、筋肉の緊張をほぐす効果があるためおすすめです。